2003年度水産海洋学会研究発表大会in 仙台
   2003年度水産海洋学会研究発表大会は、12月4-6日に、仙台において開催されました。
準備・運営は、東北大学大学院農学研究科と東北水産研究所の会員が担当しました。今回の大会は、例年の大会に比べると、ちょっと変わった大会だったかもしれません。これまで開催時期は8月だったのですが、当年度の最新の調査結果を発表できるようにとの配慮から12月に変更されました。大学は、12月は授業中で、休日は暖房なしということで、大学は使用せず外部施設(フォレスト仙台)を利用することになりました。また今回初めてポスター発表を取り入れました。ポスターならではといった発表内容もあり、概ね好評だったようです。
 参加人数は142名にのぼり盛会でした。以下、各企画の概要をご報告します。
  • シンポジウム「PICESにおける海洋・資源研究の成果と今後の展望」:PICESの歴史を踏まえた上で、成果の確認、そして今後の対応について意見の交換が行われました。

  • 宇田賞受賞講演:今回受賞された中田薫さんの講演「浮魚類の初期餌料環境と生態系変動に関する研究」では、主に動物プランクトンの生産から見た稚仔魚の生残に関する膨大な研究成果を分かり易く示していただきました。

  • 研究発表:口頭発表58題、ポスター発表21題、計79題に達し、前回の記念大会を除くと過去最多となりました。当初口頭発表件数が多すぎる状態になってしまい、口頭発表を申し込まれた10名以上の方にポスター発表に移っていただきました。それでも最終日の終了時間が18時半になってしまい、発表者参加者の方々にご迷惑をお掛けすることになってしまいました。会場を2つに分けることも考えましたが、「水産と海洋を分離しては水産海洋学会ではない」と判断し、休憩時間もない非常にタイトなスケジュールを組みました。恐らく今後、2日間で収まりきらなくなると予想されますので、開催形式を検討しておく必要があるでしょう。

  • 名誉会員章贈呈式:懇親会に先立ち、大塚一志氏に名誉会員章が手渡されました。

  • 懇親会:東北大学農学部生協ホールで開催されました。参加人数が91名となり、大分窮屈になりましたが、その分密度の濃い交流が行われていたようです。

 当日の運営には、大きなトラブルは無かったのですが、準備の段階で、学会役員の皆様や編集委員会の皆様には、種々ご迷惑をお掛けしてしまったことをお詫び申し上げます。
なお文末になりましたが、本大会に対し、宮城県漁業協同組合連合会、全国底曳網漁業連合会、北部太平洋まき網漁業連合会から御協賛頂きました。ここに厚く御礼申し上げます。
 
  大会総務担当:片山知史(東北大院農)  
1:ポスター発表 2:中田氏受賞講演
3:松山会長から大塚名誉会員へ
名誉会員章の贈呈
4:大塚名誉会員
5:大森大会委員長の発声で乾杯 6:懇親会
  2003年度 水産海洋学会研究発表大会 参加案内  
 
期日:2003年12月4(木)〜12月6日(土)
会場:宮城県仙台市 フォレスト仙台
日程: 12月4日(木)シンポジウム,幹事会
  12月5日(金)研究発表(口頭,ポスター),受賞講演
  12月6日(土)研究発表(口頭,ポスター)
  >>> 詳しいプログラムはこちら(Excel:34K)
参加費: 会員2000円,非会員3000円
  (事前申込,要旨代を含む.当日申込は各々500円プラス)
懇親会: 12月5日(金)18時より(会場:東北大学農学部・生協ホール,会費4000円)
大会実行委員会:
委員長  大森迪夫(東北大学大学院農学研究科)
  副委員長 奥田邦明(東北区水産研究所)
総務担当(問い合わせ先)片山知史(東北大学大学院農学研究科)
学会参加の申し込み,詳細については以下のサイトからお願いします.
  http://www.agri.tohoku.ac.jp/lfbe/index-j.html

申込開始は水産海洋研究67巻3号の発行後から,発表申込締切は2003年10月15日です.
 


過去の研究発表大会の記録一覧