2002年度水産海洋地域研究集会 
「 伊勢・三河湾の環境と漁業を考える - 豊かな海と魅力ある漁業の再生をめざして -」
共 催: 水産海洋学会、愛知県水産試験場
三重県科学技術振興センター水産研究部
後 援: 愛知県漁業協同組合連合会
三重県漁業協同組合連合会
開催日時: 2003年3月8日(土) 10:30〜17:00
開催場所: 名古屋能楽堂
コンビ−ナ−:
  鈴木輝明(愛知県水試), 藤吉利彦(三重科技セ水), 前川行幸(三重大学)
船越茂雄(愛知県水産課)、河合 博(三重県水産物供給チーム)
挨拶: 松山優治 (水産海洋学会会長)
趣旨説明: コンビーナー
参加申し込み締め切り:
  2003年2月28日
参加費 (要旨代):
  500円
申込先: 〒443-0021 愛知県蒲郡市三谷町若宮 97
愛知県水産試験場 鈴木輝明     
tel 0533-68-5196, fax 0533-67-2664,
e-mail: teruaki_suzuki@pref.aichi.lg.jp
 
1.特別講演
10:45〜11:45
活気に満ちた欧州漁船漁業から学ぶこと (吉田光徳)
昼 食
2. 伊勢湾における干潟・藻場・河口域の変遷と物質循環の現状 (水野知己)
12:45〜13:15
3. 伊勢湾における潮汐・潮流の変化 (宇野木早苗)
13:15〜13:45
4. 貧酸素水塊の発生と変動のしくみ (藤原建紀)
13:45〜14:15
5. 水産資源の現状と漁業・養殖業の対応 (冨山 実)
14:15〜14:45
休 憩
6. 伊勢・三河湾における貧酸素水塊改善の工学的検討 (寺澤知彦)
15:00〜15:30
7. 干潟・浅場造成の現状と技術的課題 (鈴木輝明)
15:30〜16:00
総合討論
16:00〜17:00
開催趣旨:
  伊勢・三河湾は、かつては東京湾、瀬戸内海と並んで日本の三大内湾漁場の1つと言われた美しく豊かな海であったが、戦後の高度経済成長期に、名古屋市、四日市市、豊橋市などを中心に都市部周辺への人口集中と臨海部の大規模な埋め立てによって、生活排水や産業排水の増加と浅海域の水質浄化機能の消失によって湾の汚濁が進み、慢性的に赤潮や貧酸素水塊が発生するなど危機に瀕している。しかし、一方では小型底びき網漁業を始めとした多種多様な漁船漁業やノリ養殖業が営まれ、アサリ、マアナゴ、シャコなど全国有数の生産を上げる魚種も少なくないなど、湾の潜在的ポテンシャルには目を見張るものがある。現在、湾の環境と漁業の再生に向けて、干潟・浅場造成、流入負荷量の総量規制や資源回復計画など新たな取り組みも始まってきている。本研究集会では、伊勢・三河湾が辿ってきた環境と漁業の歴史をふり返り、開発と保全という今日的テーマのもつ問題点を通して、湾の環境と漁業の再生に向けた今後の展望と方策について検討する。
 

2002年度のシンポジウム地域研究集会

伊勢・三河湾の環境と漁業を考える(H15.03.08)

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21世紀の日本海漁業と衛星 リモートセンシングの活用(H15.01.18)