日本海で急増したサワラ —生態から利用加工まで—
日 時: 2010年11月6日(土)13:00-17:00
会 場: コープシティ花園 4Fガレッソホール
〒950-0086 新潟市花園1丁目2番2号(電話:025-248-7511)
共 催: 水産海洋学会、水産総合研究センター
コンビ−ナ−: 浅野謙治・木所英昭(日水研)、戸嶋 孝(京都海洋セ)、村田昌一(中央水研)


 
挨  拶:桜井泰憲(水産海洋学会会長)
13:00-13:05
趣旨説明:浅野謙治(日水研)
13:05-13:10
1 サワラ資源の概要
座長:木所英昭(日水研)
小路 淳 (広大生物)
13:10-13:30
2 日本海におけるサワラの資源・生態
1)日本海西部での漁獲状況
戸嶋 孝(京都海洋セ)
13:30-13:50
2)日本海北部での漁獲状況
奥野充一(石川水総セ)・井野慎吾(富山水研)
13:50-14:10
座長:戸嶋 孝(京都海洋セ)
3)成長・分布回遊
太田武行(鳥取水試)
14:10-14:30
4)成熟・産卵
藤原邦浩(日水研)・佐藤翔太(新潟水海研)
14:30-14:50
5)環境履歴推定の試み
片山知史(中央水研)
14:50-15:05
6)増加要因と今後の動向
木所英昭(日水研)
15:05-15:20
−(休 憩)−
3 日本海におけるサワラの特産品開発
座長:村田昌一(中央水研)
1)サワラの成分特性
金庭 正樹 (中央水研)
15:30-15:50
2)サワラのすり身化(無水晒し)とそれを原料とした製品の開発
海老名 秀 (新潟水海研)
15:50-16:10
3)秋田県特産魚醤油「しょっつる」へのサワラ利用とその用途開発
塚本 研一(秋田総食研)
16:10-16:30
4 総合討論
浅野謙治・木所英昭(日水研)
16:30-
開催趣旨:
 日本海においてサワラの漁獲量は2000年以降に急増し、2007年には約1万トンに達した。この値は日本漁船による東シナ海(約2千トン)および瀬戸内海(約1千トン)の漁獲量を大きく上まわり、日本海は現在の我が国におけるサワラの主産地となっている。しかし、日本海で漁獲されるサワラは小型魚が中心であり、定置網等で集中して漁獲される場合が多い。そのため、価格も安く、有効に利用されていないのが現状である。また、サワラの日本海における生態的特性(分布・回遊、成長・成熟)は不明な部分が多く、その解明は有効利用および資源管理を推進する上で急務となっている。
 以上の背景のもと、平成21年度より、日本海で急増したサワラの安定供給と有効利用を目指したプロジェクト研究(農林水産技術会議委託)がスタートした。本シンポジウムでは、プロジェクト研究で得られた成果を中心に、日本海で急増したサワラの分布回遊、成長・成熟をはじめとした生態的特性、および加工技術による有効利用方法について紹介し、今後の日本海におけるサワラの有効な資源利用方策について検討することを目的とした。